老化度がわかる!「活性酸素測定器具」を見つけた!?

2013年02月28日

「健康博覧会」の中で面白いものを見つけた。「活性酸素測定器具」!
尿を少量とって、そこに活性酸素測定器具の中にある試験液を入れて5分ほど置くと、黄色に変色してくる。その黄色の濃さによって、体内の抗酸化力(活性酸素を除去する能力)がどのぐらい低下しているかを測れる。なんだか水道水に塩素試薬を入れてテストするのと良く似ている。ただ、測定する相手が自分のオシッコに変わっただけ。

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肌荒れやシミ、しわ、また老化の原因が「活性酸素」にあることは、もうすでにはっきりしていること。でも考えてみると、自分の体内に、はたして活性酸素がどのぐらい発生しているかについては調べたことがないのだ。

抗酸化物質の豊富に配合されたサプリメントを飲んでいることもあって、自分の抗酸化力については自信があるつもりだが・・・・・・。早速、調べてみた。

何と、「35歳ぐらいの抗酸化力」という結果だった! 

もっと良いはずであると思いつつも、60歳を超えた私の身体からすれば、きわめて良好な数値。なのに不満なのか? 満足なのか? ひと(私)の欲とは際限がないもの!(そら代表 永島)
posted by Dr.ナガシマ at 15:04 | アンチエイジング

運動する高齢者は若い!

2013年02月22日

運動する高齢者はミトコンドリアも若い

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カナダのマクマスター大学の研究者らが、運動と加齢とミトコンドリアについて、興味深い研究を発表しました。

研究の対象になったのは、「健康な若者(平均年齢22歳)」、「体をよく動かす活発な高齢者(平均年齢70歳)」、「関節症等のため体をあまり動かさない静的な高齢者(平均年齢63歳)」でした。
筋力を測定し、運動能力(早く歩く、早く階段を登る)を検査し、太ももの筋肉から細胞を採取して、その細胞の機能を詳しく調べました。

すると筋力も運動能力も、若者が一番良く、活発な高齢者がその次で、静的な高齢者はどれも最も劣っていました。

次に筋肉細胞のミトコンドリア機能(エネルギーを生み出す機能)を比較しました。すると、若者と活発な高齢者のミトコンドリアの機能には、有意差はありませんでした。
しかし、静的な高齢者のミトコンドリア機能は、両群よりも著しく劣っていました。このミトコンドリア機能は筋力とあきらかな相関がありました。

体を動かす高齢者は長生き

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体を動かす高齢者は長生きする、とイスラエルからの報告がありました。
ただし、きつめの運動をしても上乗せ効果はなく、散歩や体操のような軽いものでいいようです。70歳を過ぎてから始めても効果があるとのこと。

高齢者の運動と死亡率表.jpg

筋力のある高齢者は認知症になりにくい

マシンと女性.jpg

米国イリノイ州の研究者らが、900人の認知症の無い高齢者について、体の各部位の筋力を調べました。約4年間観察するうちに、138人が認知症を発症しました。
年齢、性別、教育レベルなどのデータを公平に調整した上での結果は、筋力が高いほど認知症のリスクは低いことがわかりました。
さらに体格指数(BMI)、身体活動度、肺機能、循環器のリスク要因、循環器疾患などのデータを調整した上でも、筋力が高いほど認知症になりにくいという結果でした。
 
また、筋力が高いほど総合的認知機能の衰えが緩やかであることがわかりました。筋力が高い人では、軽度認知障害になるリスクが33%も低くなっていました。

酸化ビタミンは高齢者の筋肉を守ってくれる

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アトランタのアメリカ老年病学会で、ピッツバーグ大の研究者らが、抗酸化ビタミンが高齢者に大切だという報告をしました。

研究者らは、2000人の70代の高齢者に食習慣について尋ねた上で握力を測りました。さらに2年後にも握力を測り、食生活と筋力の変化について調べました。
すると、抗酸化ビタミン(ビタミンCやE)の摂取が多いほど、筋力がよく保たれていることがわかりました。

筋力は年とともに衰えてゆき、とくに60代以後になると衰えが加速します。この防止には、ビタミンCやEの多く含まれる野菜や果物、ナッツなどをたくさん摂ることが有効であるということになります。

早く歩ける高齢者は長生きする

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フランスの研究者らが3208人の男女65〜85歳について、歩行速度と医学情報を調べ、51年間観察しました。
するとその間に、99人ががんで亡くなり、59人が冠動脈疾患で、51人が他の疾患で亡くなりました。

最初に調べた歩行速度によって3のグループに分けると、歩行速度が一番遅いグループの人たちは、一番早いグループの人たちに比べ、死亡率が44%も高いことがわかりました。
また、冠動脈疾患による死亡率は3倍高くなっていました。歩行速度とがん死との間には関係が認められませんでした。
posted by Dr.ナガシマ at 11:18 | 運動

原発災害とビタミンD

2013年02月15日

013年2月15日 MRIC by 医療ガバナンス学会 発行より転載
相馬中央病院 整形外科 石井 武彰

相馬市で整形外科医として勤務を始めて間もなく一年が経過しようとしています。当地での診療を通じて、この地域でビタミンD不足が起きているのではないかと心配しています。

ビタミンDは骨代謝に必須のビタミンです。腸管からのカルシウム吸収をたすけるほか、腎臓からのカルシウム再吸収を促進するなど、血中のカルシウム濃度の維持に関わっています。そのため重篤なビタミンD欠乏では、小児ではくる病を、大人では骨軟化症を生じてしまいます。そこまでいかなくてもビタミンD不足の状態では骨粗鬆症となるリスクが高まっていると言えます。

一般的にビタミンDが多く含まれる食品として、脂肪にとんだ魚やキノコ類があげられます。私がビタミンD不足の可能性に気づいたのは、外来で骨粗鬆症の患者さんに食事の注意点について説明していたときでした。魚介類、キノコ類の摂取を勧めにくい思いをしたからです。

震災以前は、福島沖は優れた漁場で、地域の方々は新鮮な美味しい魚介類を多く食べていたそうです。しかし原発事故後は放射能汚染の問題で漁業が本格再開していません。新鮮な魚をいつも食べていた漁師さんからは「スーパーでお金を払って魚を食べる気がしない」との声もあり、魚介類の摂取が減っている可能性があります。津波・原発被害で打撃を受けた方も多く、なかなか簡単に魚を一杯食べましょうとは言いづらい思いがあります。

また内部被曝の調査が進む中で、キノコ類は特に放射能汚染への注意が必要な食品とわかってきました。地域の方へも情報が浸透してきており、たとえ検査済みであっても、これらの食材の摂取を控えている人がいても不思議ではありません。キノコ類には注意しましょうという一方で、キノコ類の摂取を推奨することにも難しさを感じています。

ビタミンDは、食事摂取以外に日光を浴びると皮膚で合成されます。実際、日照時間のへる冬期ではビタミンDが減少気味であり、また高緯度地域では紫外線量が少なく、人種によっては乳幼児にビタミンD欠乏によるくる病がしばしば発生するそうです。
日光暴露の減少によるビタミンD不足は、原発事故後屋内退避が勧奨されていた地域でも同様のことがいえます。現在でも外遊びが減った子供、外出が減った高齢者など日光暴露が減っているのではないでしょうか。食事からの摂取減少、そして日光暴露不足からビタミンD不足となっていないかと心配しています。

相馬中央病院で働く、骨代謝の専門家である加藤茂明教授と話をすると、震災後のストレス、食習慣の変化、活動量の減少など、骨代謝にとって明らかに問題であり、相馬に来るようになって被災地の現状を見た時から心配しているとのことでした。そして、地域での骨粗鬆症に対する啓発活動として学術講演会を企画したり、一般住民対象に小さな勉強会で話をしたりと行動を始められています。

ビタミンD不足は骨への働き以外にも筋力低下などの身体機能の衰えにも関係があり、その結果として転倒が増えて骨折しやすくなるとも言われています。仮設住宅検診で高齢者のバランス能力に低下がみられたことも気がかりです。一旦骨折などしてADL(日常生活動作)が低下してしまうと、なかなか元の状態に戻るのは難しい状況です。通所リハビリテーション、訪問リハビリテーションが順番待ちで利用できずADL低下している方もいます。やはり、骨折を予防していくことを考えて行かなければなりません。

ビタミンD不足は食生活の是正や毎日の日光浴、必要があればビタミンD製剤の服用で対応可能です。原発災害の特殊性がビタミンD不足の一因となっている可能性があります。骨折予防のためにビタミンDに対する啓発が必要です。
posted by Dr.ナガシマ at 10:06 | サプリメント

「成功加齢」じゃないと・・・

2013年02月05日

現在100歳の聖路加国際病院理事長の日野原さんは、いまだ現役の医師として活躍しています。この日野原医師は「成功加齢」ということを強く訴えています。

日野原写真.jpg 

成功加齢とは次のようなことをいいます。どんな高齢になっても、病気や障害を予防し、心身の働きを高いレベルに保って生産的な活動が続けられる。また、良い人間関係をもち、新しいことに挑戦して積極的な生き方ができること(「あるがまま行く」日野原重明、朝日新聞2007.2.17より)

ところが日本の現状はどうでしょうか?
世界一の長寿国といわれながら、寝たきり介護状態の高齢者がひじょうに多いのです。実は、日本の平均寿命を長くさせている背景には、1歳未満の乳児死亡率が低いこと、また出生率そのものの低下があるからで、本当に元気な長寿者が多いというわけではありません。むしろ成功加齢の人は少ないと言わざるを得ないのです。

こうした日本の現状において、日野原医師も寿命や健康は遺伝的要因よりも環境要因のほうが大きいと考えています。特に食事が重要で、高齢になるほど摂取カロリーを制限する必要があると、自ら普通の人の7割程度のカロリーである1日1300kcalの食事にしているといいます。

その内容は、夕食がメインで、朝食はジュースにオリーブオイルをかけて飲むだけ、昼食は牛乳とクッキーで済ませる。その一方で、夕食は多めに食べて、その日の体調に合わせてメニューを変える。つまり、BOSS法と同様の食事方法なんですね

日野原さんの1日の食事.jpg

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posted by Dr.ナガシマ at 10:31 | アンチエイジング

BOSS法の食事で老化を抑える!

2013年02月04日

現在、科学的に立証されている「老化の3大要因」は、 @AGE(糖化)A低カロリー(カロリス)B活性酸素です。この内のAGEと低カロリーについては、BOSS法の食事で改善すること(アンチエイジング)が可能になるのです。

糖化の防止 BOSS法食事グラフ.jpg

【低カロリー(カロリス)】
カロリスとは、カロリー・リストリクションの略称で「食事の摂取カロリーを制限する」こと。たんぱく質、脂質、炭水化物に加えてビタミン、ミネラルという5大栄養素のバランスを十分に考慮しながら、総摂取カロリーを通常の70%程度に落とすと老化が抑制されるのです。いま世界的研究の中で最も注目を集めているアンチエイジング。

それでは、なぜカロリスで老化が抑制できるのでしょうか?
米国ウィスコンシン大学のコールマン博士らは、20年間にわたりアカゲザルを飼育し、
低カロリー(カロリス)の食事が寿命に対し、どう影響を与えるかを検討しました。

カロリスザル.jpg

その結果、カロリーを70%に制限すると、アカゲザルが老衰で死亡する時期があきらかに遅くなったのです。糖尿病やがん、心血管系の病気などの発症も少なくなりました。

それは遺伝子レベルでもわかってきました。「サーチュンsirtuin」と呼ばれる長寿遺伝子が発見され、カロリーを少なくすると、この長寿遺伝子が活発になり、健康的に寿命を延ばすことが可能になるのです

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posted by Dr.ナガシマ at 16:42 | アンチエイジング